就活生へ

基本的にはこれから就活を一から始める新大学1,2,3年生向けですが、場面によっては就活が本格化している4年生も役立つかもしれないです。

【就活生へ】継続してやるべき2つのこと

以前、就活について右も左もわからなかったらとりあえずwebテスト等の適性試験の対策をしよう!という記事を書きました。適性試験は付け焼き刃の対策では突破が難しく、相応の準備が必要だからです。

 

出来ることなら毎日、志望する企業に内定をもらうまで、就活のことだけを考えて欲しいところではあります。(もちろん、適度な息抜きをしつつ)ただ、ESにせよ、企業研究にせよ、それなりの覚悟というか、「やらなきゃいけないな」と気持ちを奮い立たせる必要があり、毎日なんて無理だ、と思う人が大半でしょう。

 

そんな学生に向けて、比較的ストレスが少なく毎日でも出来ることがあります。

 

みなさんは丸一日携帯を見ない日ってありますか?SNS、LINE、電話、なにかしら携帯を見るのではないでしょうか?このご時世で就活を進める学生で携帯を所有していない人は限りなく0%に近いと思います。

 

毎日携帯してやってほしいのは、「ネットの記事を見ること」これだけです。これだけと言うと語弊がありますが、ネットの記事を見て自分なりの考え、意見を整理すること、です。具体的にはYahoo!で言うならば「政治」「経済」「スポーツ」のところで気になった記事を開き、それに対して自分はどう考えるか整理してみてください。(スポーツは結果だけでも十分です。)

 

「ネットの記事を開き、自分なりの考えを整理すること」の利点がいくつかあります。

 

①面接での話題作り

面接では、学生の緊張をほぐすために雑談から入るケースも少なくないです。「藤井7段がまた昇段したね」だとか「トランプ大統領と金総書記が会談しましたね」だとか、いきなり何の気なしに雑談してくることもあります。面接官がバスケ経験者で自分の趣味の欄にバスケと書いてあったら「最近ゴンザガ大の八村すごいよな」となるかもしれません。ときにはストレートに「最近気になるニュースとかある?」と聞かれることもあるでしょう。。そんなときに流行りの芸能人しか知らなかったら会話が発展しませんし、世の中に無関心なのかな?というマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

 

②賢そうな印象を与える

賢いとは、広辞苑によると「①おそろしいほど明察の力がある②才知、思慮、分別が際立っている」ことを指すそうです。ですが、この際定義はどうでもよくて、私たちが普段から博識だな、頭良さそうだなくらいののトーンで使ってる賢いで構わないのですが、時事ネタについてスラスラ自分の意見を交えて話せるととりあえず賢そうに見えます。賢そうに見える、というのがポイントで実際時事ネタが話せるからと言って賢いわけではないですし、本当に賢くなる必要もありません。そういった印象を与えることでプラスに働く、この事実だけで今は十分です。

 

③面接での対応力の向上

①で、面接ではストレートに「最近気になるニュースは?」と聞かれることがあると記載しましたが、さらにありえるのが「Brexitが当社に与える影響はどんなことでしょうか?」と聞かれることもあるかもしれません。ここで強調したいのは、

*こういった質問に対する明確な回答は存在しない

*学生から本質的かつ専門的な回答が返ってくることを面接官は期待していない

*下手したら面接官ですらスラスラ答えられない可能性がある

ということです。面接官はこの質問で正解を知りたいわけではないし、ましてや専門的な知識を問うてるわけではないです。学生の、情勢へのアンテナ、問題意識、思考のプロセスを見ています。(政府高官の父を持ち、誰よりもBrexitに詳しい就活生が現れたらBrexitに関しては絶対に勝てません。)要は、Brexitという事象からどのようなことが起き得て、それが企業がどう結びつくか、そういった知識と思考力を試しているのです。

 

このとき、Brexitって何?状態だと土俵にすら立てないですよね?2000年以降だとBrexit以外のインパクトだとリーマンショックやマイナス金利等がありますがそういった時事問題が企業にどのような影響を与えるのか普段から考えておくと面接でも役に立ちますし志望動機もより厚みのある(ように聞こえる)ものになるでしょう。

 

④思考訓練

③の内容と多少被ってしまいますが、普段から考える癖をつけておくのが何よりの面接対策です。就活対策本に書かれているような話し方は面接官も聞き飽きているだろうし、印象にも残らないでしょう。リーマンショックではMBSを発行した投資銀行ばかりが叩かれているが悪いのは投資銀行だけなのだろうか?MBSにトリプルA格の格付けを付与した格付機関の責任は?格付機関の格付けを神聖視しすぎた投資家のリスク認識の甘さは?等自分なりの意見を持つ練習をしましょう。

 

さて、ここまでネットで記事を読みましょう!という話をしてきました。敢えて新聞と言わずにネット記事と書いているのにも理由があります。確かに新聞は情報量が多いが紙でみると視覚的に一気に情報を取り込むことができます。ただ、ネットの記事も新聞を始めとする報道機関の記事の切り取りにすぎませんし、新聞の一面を飾るようなニュースはネットでも確実に閲覧できます。加えてネットだと、浮かんだ疑問をすぐに調べることができますし、何より携帯を持っていたら手間なくどこでも見れますよね?

 

次の記事では時事ネタもそうですが、情報収集のときに注意するべきことについてお話しします。