就活生へ

基本的にはこれから就活を一から始める新大学1,2,3年生向けですが、場面によっては就活が本格化している4年生も役立つかもしれないです。

【就活生へ】思考訓練(題材:金融機関の異動について)

こんばんは。

 

久しく記事書けてなくて申し訳ないです。(そもそも読者がいるのか?)

1日2,3人のアクセスはあるのでその人の為になればと思い記事を書きます。

 

以前の記事で毎日Yahoo!のトップ記事を見て、自分なりの意見を持つことを継続して下さいと書きました。普段から自分の意見や考えを持って行動することは面接等の就活でも役に立つと思っているからです。時事ネタではないのですが、私が勤める会社を含めた金融機関の人事制度を絡めた私なりの意見を書きたいと思います。

 

ここでは私という一個人ではありますが、「こういった考えを持つ人もいるんだな」という参考としてもらえたらと思いますし、金融機関で勤めるとこういうこともあるんだなという企業選びの観点でも読んでもらえるような記事を書きたいと思ってます。

 

 

金融機関では(あくまで一般的に)一つの部署に留まることは少なく、2,3年、長くて5年で異動となることが多いです。私のように専門知識やスキルが必要な部署においてはその限りではないですが、お金を扱うという性質上顧客との癒着や不正防止という観点があるそうです。企業側からするとこれらの不正防止や従業員が様々な部署を経験することで企業価値の向上に繋がるということは少なからずあるでしょう。

 

では、従業員の観点からみるとどうでしょうか。私が考えるメリットデメリットについてお話したいと思います。

 

メリット

①よく言われるのが、同じ業務を続けることによるマンネリ化からくるモチベーションの低下を防げるということ。もちろん自分に合っていて長く続けたいという人もいるかもしれませんが、仕事に飽きてしまう人もいます。異動によって気持ちを改めて状況が好転した人を何人も見てきました。

②これもよく言われますが、職場内で折り合いのつかない上司や同僚、顧客がいたとしても数年我慢すれば状況が変わるので割り切って仕事に取り組むことができます。金融機関では2,3年もすれば職場内の人間関係の半分が、5年も経てばほぼ完全に一新されます。これも賛否両論あるかと思いますが少なくとも今の状況から脱したいと考えてる人にとっては好材料となるでしょう。高校でも入学から3年間クラス替えがないところもあるかと思います。入学時に気の合う友人が見つからなかったら「3年間このままか」と思いませんか?

③異動によって人脈を広げることができるのと同時に、仕事の幅を広げることが出来ます。場合によっては転勤を伴った異動となることもあり、職場環境だけでなく私的空間も変えることができます。(この辺りはデメリットと捉える人も多そうですが。)

 

細かい点は置いておいて、大雑把に挙げるとこんなところでしょうか。ではデメリットについてもお話したいと思います。

 

デメリット

①築いた人間関係等の再構築が必要

数年かけて築き上げた人間関係や仕事のルーティン等を異動によって再度築く必要が出てきます。メリットの裏返しにもなるのですが、例えば今までは困ったらこの人に頼ろう、ですとかこういった事象が発生したらここに行けば良い、とかある程度仕事への対応力が高まっていたところが、異動によって一からの対応が必要となることがあります。

 

②自分が携わったプロジェクトの最終成果を見れないこともある

M&Aや規制対応では5年先や10年先を見据えたプロジェクトもあります。そうしたときに、自分がそのプロジェクトに携わっていたとしても、最終的な成果が出る前に志半ばで異動となることも少なくないです。昇進や昇格ではどうしてもこの結果が求められ、途中のプロセスを評価されないこともあります。プロジェクトを完遂したという達成感が得られないこともあります。

 

③専門性が身につかない

これもメリットの裏返しになりますが、様々な部署を経験できる一方、5年程度では仕事に慣れはするものの、「その道のプロ」と言えるレベルになるのは難しいのではないでしょうか。私のいる部署では5年以上同じ部署に勤める人も多くいますが、それでも専門性がある、その道のプロだ、と言えるレベルになるのは難しいです。(私を含めてですが)

 

④希望してない部署や地域に異動となることもある

これは就活生が恐らく一番抱いている印象になるかと思いますが、異動の希望は出せてもそれが希望通り通らないことが多いです。東京勤務を希望していても地方の配属になったり、営業を希望しても内勤になったり、モチベーションが下がるような人事となることもしばしばあります。メリットでは「2,3年我慢すれば」と書きましたが、この2,3年は結構長いです。

 

ここまでメリットデメリットをつらつらと書いて参りました。比較的短い期間での異動は良い面も悪い面もあり、それをどう感じるかは人それぞれと言えるでしょう。ただ、少なくとも就活生は金融機関においてはそういうキャリアを辿る可能性が高いということを念頭に置いて就活をしてほしいと思います。

 

ここからは実際に金融機関に勤める私が感じていることについて話をしたいと思います。私は少ないながら友人がおりますが、仕事の話をするにせよ、込み入った内容の話はしません。最近は夜遅くまで働いている、だとか比較的今の仕事は楽だよ、とかそんな感じです。例えば仕事が辛いとかきついとか聞いたとして、具体的に何が辛いのか、何に問題があるのか、みたいな話まではしません。要するに言いたいことはこれから私が書こうとしている内容は他の仕事や業界にも当てはまるのか?と言われるとそうではないかもしれないですし、比較のしようがないことになるということです。あくまで私が感じていること、という視点で読んで頂ければと思います。

 

社会人には日々決まった仕事をしている人もいれば、日々新しい取り組みをしている人もいると思います。何も問題が発生しなければいいのですが、仕事をしていると課題や問題への対応を迫られることがあります。この課題を日々クリアしながら社会人は仕事をこなしていることでしょう。課題やタスクに優先順位をつけながら、もっと具体的に言うならば期限があり急いで取り掛かる必要のあるものを先にこなして、すぐに取り掛かる必要のないものを後回しにして仕事に取り組んでいるのではないでしょうか。

 

仕事中に直面する課題は、「エクセルの関数でエラーになった」という今すぐ解決したいものから「元号が変わるので平成で作られてる資料を次の元号に変更する」といった対応が先になるものなど様々です。そうしたときに、今取り掛かることのできる、今すぐに解決したい課題に先に取り組もうとすることは自然なことですよね?今対応しなくても問題がない課題については先送りされるケースが多いと思いますが私が勤める金融機関においてはこれが顕著であり、他の金融機関においても同じことが言えるのではないか?と思っています。

 

なぜか?ここで今回の記事で話してきた内容に帰着するのですが、「異動のスパンが短いこと」に一因があるのではないかと考えています。

 

1990年代(あるいはもっと前)から石油があと数百年で枯渇するだとか、地球温暖化が加速して南極の氷が溶けているだとかよく耳にしませんでしたか?専門家や研究者以外はこれを聞いて「ああ、そうなんだ」で終わる人が99%だと思います。なぜならば、少なくとも自分が死ぬまでの間にこれらの問題が顕在化することはないだろうと思っているからではありませんか?

 

わかりやすい例として挙げましたが、これらと似たようなことが金融機関では多く見られると思います。自分が異動するまでの間に問題が顕在化することはないからです。後に引き継ぐ人が困るだろうから今のうちに対応しようという気概のある人が少ないからです。これは仕方のないことです。「将来の子々孫々が快適に暮らせるように今できることをやろう!」なんて人見たことありませんよね?(もちろん政府や企業といった大きな組織が方針として打ち立ててる場合もありますし、そもそも今では石油は枯渇することはないとも言われてますが。)規模は違うものの行動原理としては同じことだと思います。昨今よりコンプラや労働環境については世間の目も厳しくなっており昔のように仕事の持ち帰りや日を跨いで仕事をする等の行為は中々認められず限られた時間の中で成果が求められるのが現代だと思います。そんな貴重な時間を割いてでも将来見ることのないプロジェクトの成果や課題解決に対して力を割ける人が果たしてどのくらいいるでしょうか。

 

少なくとも私は企業の在り方や周りの意識を変えていこうという気概はありません。しかし、最低限自分の見える範囲については課題や問題を先延ばしして将来の後任者に負担とならないよう今できることをやろうとは心掛けてはいます。

 

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございます。これはあくまで一例というか一意見にすぎませんが、「こういったところに問題意識を持っている」「問題意識に対してこのような取り組みを行っている」このような話し方が出来ると、論理的に聞こえますし面接でも受け答えがうまくいくと思うので試してみてください。

 

【就活生へ】前提が大事

「今年の就活生の7割が~」だとか無責任に数字だけ並べてあたかも就活生全体に当てはまるかのようなネガキャンをしている記事を見るたびに辟易します。


例えばこれらの数字は標本をどこから抽出したのか(3/14開催の合同説明会参加者でのアンケート、だとか東京大学に通う4年生等)によって全く違った結果になります。就活生全体のことを言いたいのであれば少なくとも性別や在籍している大学、都道府県等様々な就活生が存在する集団の中から無作為に抽出した標本を用いて、かつ信頼区間~%での推計、のような説明がなければ統計学的には何も結論づけることができません。いきなり信頼区間だの無作為抽出だの聞いても馴染みがない人が多いと思うので、せめてサンプルとなっている集団くらいの説明は記事に載せて全国に配信する上での義務だと思います。


わかりやすい例として30人いるクラスの数学のテストの平均点でお話をします。クラスの半分が満点、あとの半分は0点だとすると平均点は50点と一意に決まります。では、このクラスから無作為(等確率)に10人をピックアップしたとき、その10人の平均点からクラス全体の平均点を推計しようとします。無作為な抽出で満点と0点が同じ人数ピックアップされれば平均点は50点となりクラス全体の平均点に一致します。しかし無作為抽出といえど、満点と0点が同じ人数抽出されるとは限りません。例えば満点が6人、0点が4人抽出されると平均点は60点になります。このように、普通は全体(母集団)と一部(標本集団)の平均は一致しません。標本集団から全体の推計する際にその精度を上げるには標本集団を母集団に近づけることが必要になります。(ざっくりいうと大数の法則というものです。)ただ、標本が少なくても可能性を論じることは可能で、例えば99%の確率で平均はこの中に収まります、という区間推定というものです。これもざっくり言うと、「30人の中から10人を抽出するという試行を100回繰り返したとき、99回は平均が45-55の間になる」というものです。(以上の説明は数学や統計の定義を厳密には話せておりません)


職業柄こういった確率や割合の話をすることが多いのですが、特に「前提」の部分に注意を払うのが当然です。なぜなら前提があっての結果であり、前提を踏まえた上で分析しなければ結果に対する評価も変わってしまうからです。


就活の面接でも同じことが言えます。以前の記事にも書きましたが、「誰にも負けない強みは?」と聞かれたときに、面接官はこの「誰にも」というワードに「全国民中」という前提を恐らく置いていないはずです。あなたが所属する集団、例えばクラスでもいいですしゼミでもいいのですがそういった前提の中で、例えば「一番成績がいい」だとか「一番足が速い」という話をすれば面接官としても「この学生は東京大学出身であるから、クラスで一番ということは恐らく全国で一番だ」というような推定が可能になるのです。(あくまで一例です。)

 

色々話が逸れてしまいましたが、ここまで読んでいただいた皆様にも、私は

・OB訪問や就活生に対するアドバイスの経験はあるが人事として面接等の採用活動をした経験はない

・理系出身

・上記の自己紹介も本当かどうか確認する術はない

これらの前提の下、記事に対する評価を頂けるとありがたいです。

【就活生へ】相手を知ること

 

就職活動において陥りがちなのが、自分を良く見せようとするあまり、自己分析やESに時間を割き、相手を知ることについて疎かになることです。よく聞かれるのが「就職活動では何が大事ですか?」という質問ですが、これについては「すべてが大事」というほかありません。(もちろんこの回答で突き放しているわけではないです。)ここで言うすべてとは業界研究、企業研究、ES、SPI、面接、どの対策が欠けても内定という目標から遠ざかってしまうということです。以前の記事でも書きましたが、目標が幅広すぎると1社あたりにかける時間が少なくなってしまい逆に非効率を招きます。


面接官の心情に立って話をします。(面接官の経験はない。)一般論として、評価が横並びの学生がいたとしたら、他社もいろいろみていて第1志望群です、とする学生よりも、御社で是非働きたい、という学生の方が評価として有利に働くでしょう。


何が言いたいかというと、繰り返しになりますが広く浅くよりも狭く深くのほうが対策も立てやすく内定に近づく可能性が大きいということです。目的を見失わないようにとしなければなりません。


より具体的に相手を知ることについて話をします。例えば今受けようとしている企業がどのような企業か、ということです。今、世間一般には「売り手市場」と言われています。これは簡単に言うと企業の出す求人よりも志望する働き手のほうが多いことを意味します。しかしこれは当然「希望すればどこでも入れる」だとか「内定をもらいやすくなっている」ことを意味しているわけではありません。日本には大企業から中小企業まで何十万と企業があります。その中で、「誰でもいいから来てほしい」という企業ももちろんあるだろうし、「優秀な学生を選別したい」という企業もあるでしょう。自分がどういった企業を志望しているのか今一度立ち返って下さい。自分が志望しているのはとにかく人手が足りないような企業なのか、ある程度志望者が多く競争が激しい企業なのか。人手が足りない企業であれば、失礼な言い方をするとよほど人間的に問題があると判断されなければ採用されるでしょう。しかしこの記事を見ている学生はおそらく大学卒業という資格を携えた第一新卒と言われる層が多いでしょうし、応募要件に「4年制の大学卒」と指定した企業を志している学生が太宗だと思います。「4年制の大学卒業」を応募要件にしている企業はおそらく人手が足りず誰でもウェルカムというよりは、少子高齢化が進み就労人口が減っていくであろうこのご時世でより優秀な学生を確保したい、という方が多いことと思います。私はいずれの企業の良し悪しを論じるつもりはないです。「自分が」どちらかといえばどちら寄りの企業を志望しているのか、理解しておくことが重要だと言うことを言いたいのです。相手を知れば、それに対する対策を立てやすくなります。

 


今日はマインドセットといいますか、相手を知ることについて触りだけお話しました。

【就活生へ】目標を明確に

 

よくある自己啓発本みたいなことを書いてしまっていますが、就職活動においては大切なことだと感じています。家庭教師の経験があるので例として挙げます。高校3年になると大学受験を意識することになると思います。おそらくこのとき、大学に関する知識が一切なかったとしたら、まずどのような種類の大学があり、どういったレベルの大学があるか調べるのではないでしょうか?(願書の提出まで大学について一切調べずオープンキャンパスにも行かずひたすら闇雲に勉強、という人は稀でしょう)

この大学オシャレだな、この大学は就職率がいい、この大学だと学びたいことが学べる、志望理由は人それぞれでそれについてとやかく言うつもりはないです。(かくいう私もアクセスの良さから高校、大学を選んだ過去がある)それぞれ秘めた志望理由はあれど、受験をして合格しないとその大学に通えないということは誰しも平等です。そうなると今度は志望する大学で必要な受験科目の話になります。全ての教科で高得点を望めるのであればまた話は別ですが大半の人には得意不得意とあるでしょう。大学によって合格目安と言われる点数があり、その点数を超えるには得意教科でこのくらい取って、不得意教科でこの点数を割らなければ、、のようなシミュレーションをするんじゃないでしょうか。目標(志望大学)の位置(合格最低点、必要教科、レベルetc)を知り、自分(偏差値、得意不得意教科etc)を知り、目標までのシミュレーション(この教科でこの点数を取るetc)をする、こういったプロセスについては多くの人が多かれ少なかれ経験したことがあると思います。しかしこと就職活動になるとこのプロセスのどこかが欠けている学生がこれまた多いように感じています。

 


上の話を就職活動に置き換えて、具体的に話をしていきます。就職活動と大学受験の大きな違いとして、就職活動には明確な合格ラインというものが存在していないことにありまふ。(もちろん合格最低点を公表していない大学もあれば、「経験者、有資格者」等の明確な採用基準を示している企業もある)たいていの企業の採用HPには「自ら目的意識を持ち、社会を変えようという気概のある人物」のような曖昧なことが書かれています。就職活動を始めるとよく聞くフレーズとして「ご縁がなかった」のようなものがありますが、「面接官と全然話が合わなかった」や「面接官とたまたま同郷出身だった」のような運に左右されるようなことも経験するかもしれません。しかし私が学生にいつも言うのは「運に左右されることは多い、しかし運に左右されないことの方が多いのでやれることをやろう」ということです。

 


話が逸れてしまいましたがここでの主題は「目標を明確に」ということです。明確に、と言ってはいるものの、目標とは例えば「NTTドコモに入社する」という具体的なものでも当然構わないし、「東証一部上場企業に就職する」という抽象的なものでも構いません。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、ここで言いたいのは「自分は~という目標に対して今~という対策、行動をとっている」ということを常に忘れずに就職活動に臨んでほしいということです。(よく就活本では就職の軸みたいな言い方をしている)明確な目標があれば対策も立てやすく、面接中にも自信を持って臨むことができると思います。

 


目標を立てるときに目標に対するモチベーションを持つことは大事です。これもなんでも構いません。有名な企業に勤めて高給取りになること、残業が少なくワークライフバランスが充実している企業etc。しかしこれらの所謂本音は大抵の場合面接のときにはウケません。「有名な企業で潰れる心配がないからです。」と聞いて、なんて素直でストレートな意見を持っているんだ、と感じるより先に何を言ってるんだコイツは、となるほうが間違いなく先です。面接を通る(引いては内定をもらい就活を終える)ためにはどうしたら面接を通るかをまず考えることです。

 


目標を立てるときに注意してほしいのは、曖昧な目標を立てると目標に対する対策が立てにくく後々首を締めることになるということです。例えば私は学生時代、金融機関(銀行、証券、投信)に勤めるという目標を立てました。(これでもまだ抽象的であるが)そういう割り切りがあったから、メーカーや商社については一切説明会も参加していなければエントリーすらしていません。有名企業や上場企業という目標を立てると、それだけ対策に時間を割かれるし、1社あたりの研究の濃度も下がります。「とりあえず経験、何事も」経験を否定するつもりは全くないですが、「とりあえず」というつもりで軽い気持ちで50社の面接を受けるのであれば、5社本気で研究をして誰よりもその会社に詳しいという企業の面接を受けるほうが「内定をもらう」という目的には一番近いとのではというのが私見です。

【就活生へ】時事問題への考察(題材:内定者アルバイト)

こんばんは

 

今日は時事問題(といえるのか)への私なりの考察についてお話したいと思います。以前の記事にも書きましたが、最近気になるニュースは?等面接で聞かれることもあるのと、時事問題への自分なりの意見を持つことを習慣づけることで面接への対応力が格段に上がります。

 

ちなみに私は内定者アルバイトというワードを最近初めて聞きましたし、存在すら知りませんでした。ですので知識レベルでいうとむしろ就活生の皆さんのほうが詳しい可能性すらあります。(記事にするので少し調べましたが)それでも、この程度の話は付け焼き刃程度でも話せるということを知ってもらえたら少しは自信がつくのではないでしょうか。

 

まず内定者アルバイトとは、読んで字の通り内定者が内定した企業でアルバイトをすること、らしいです。私の時代は内定式が10月にあり、それ以降企業からの課題や入社までに資格を取るように言われましたがこの手の実際にアルバイトをする、働くようなことはありませんでしたし、周りにもいなかったと思います。内定者アルバイトをネットで検索してみてください。「内定者アルバイト 断り方」や「内定者アルバイト 内定辞退」と予測変換で出てくると思います。この予測変換を就活時代も今でも重宝しておりますが、要するにそのワードで検索している人が多い、ネガティブなイメージを持っている人が多いのです。(真偽は当然定かではないので注意して下さい。)

 

まずは内定者アルバイトの背景というか、企業側の狙いについてお話します。建前としては、

*入社前の段階である程度会社の文化や仕事に

慣れてもらう

*業務の適正を見定め、配属部署のミスマッチを防ぐ

実態は様々だとは思いますがこんなところでしょう。これは内定者側にとってもメリットであると言えます。しかし本音としては、

*内定辞退を防ぐ囲い込み

*安い賃金で労働力を確保できる(要は人手不足)

ということでしょう。学生側からくるネガティブなイメージの源泉はおそらくこういう部分があるからなのかと思います。

 

内定者アルバイトについて論じる前にまずは内定者の立場、法的根拠についてお話します。内定者の立場は「始期付解約権留保付労働契約」と言います。これは要約すると「労働を開始するのは入社以降」「入社前は一定の要件を満たせば企業側が内定を取り消すことができる」ことを意味します。一定の要件とは

○留年(言うまでもないですね)

○採用フローにおける学生の経歴詐称

○就労に著しく支障を来す病気、ケガ

○企業の業績悪化(正確にはこれにもさらにリストラ等の企業努力や取り消しした学生へのフォロー等の要件が加わります。)

○犯罪や企業への名誉毀損行為(犯罪については言うまでもありませんが後者は最近ではSNSにより企業の名誉を傷つけるような事例で内定取り消しになったケースがあります。)

こんな感じらしいです。

 

長くなりましたが、内定者アルバイトは義務ではありませんが、自分の振る舞いによっては内定をもらっていても入社までに取り消されるケースもある、ということを念頭において下さい。

 

さて、下知識はこの辺で、内定者アルバイトについて所見を話したいと思います。何度も言うようですが自分なりの意見なので人それぞれ捉え方がありますし正解もありません。自分なりにこう考える、というのが大事です。

 

内定者アルバイトの背景を上で述べましたが、企業側から考えるとどれも当然の心理といいますか、内定者アルバイトという解決策にたどり着くのは自然かなあという印象です。しかし内定者アルバイトから得られる企業のメリットと、内定者アルバイトを実施することで失うものを天秤にかけたときに、果たして前者が上回るのかと考えてしまいます。内定者アルバイトは日本の文化に根付いたものではありません。実際ネガティブな印象を持つ学生が多いのも事実でしょう。企業はとにかくブランドイメージが大事です。就活生のイメージを損なってまで内定者アルバイトの労働力を本当に必要としているのか?と思います。

 

さて、学生目線ですが「今年から内定者アルバイトを開始しました!」という企業は別ですが、内定者アルバイトがあるかどうかは説明会やOB訪問を実施していればわかる内容です。内定をもらってから「そんなの知らなかった」というのは正直落ち度があったと考えざるを得ません。内定者アルバイトの存在を知りつつ入社した(その会社に入社する以外の選択肢がかなかった学生も含む)なら、内定者アルバイトに参加

しますか?内定者アルバイトってそんなにネガティブに捉えるものでしょうか?賃金ももらえるし(むしろタダ働きさせる企業は違法でしょう)、仕事も覚えられるし(入社後も同じ仕事をすることが前提ですが)、入社前にある程度形成されてしまうコミュニティにも参加できる。(これも考える人によって様々かとは思いますが)学生の本業は学業なのだから、勉学に励むために内定者アルバイトを断る、入社前までは労働の義務はないのだから世界を旅行するために内定者アルバイトを断る、いずれも自由な権利で誰にも とやかく言われる筋合いなどないのです。みんなが参加しているから、ではなく自分はこう考えるので内定者アルバイトに参加する、しないという決断をしてほしいものです。

 

余談にはなりますが、企業はおそらく内定者アルバイトの承諾を得る際に「内定者アルバイトを断っても採用には影響しない」「内定者アルバイトを断ることで入社後の立場が不利になることはありません」という話をすると思います。前者については、内定者アルバイトを断ることは上で述べたような内定取り消しの一定の事由には当たらないとされています。つまり前者についてはよほどコンプライアンス意識の低い企業でない限り基本的にありえないことでしょう。(それでも優良企業とされている企業と同数くらいはそういった企業もあると思います。)

一方、後者はどうでしょうか。そもそも入社後に不当に扱われたと疎明するのって難しくないですか?内定取消しについては、内定承諾書(それに準じた書類)と内定を取り消されたという客観的事実があれば主張をすることは難しくないと思いますが、内定者アルバイトに参加しないがために他の内定者アルバイトに参加した同期は優遇されて自分は希望の部署に配属されなかった、など全然あり得ることだと思います。そういったリスクを取ってでも内定者アルバイトに参加しないという意志を貫くメリット本当にあるのでしょうか?

 

随分長くなってしまいました。ここまで読んでくれた皆様ありがとうございます。内容をまとめると、自分ならば

「経営者目線で考えたら内定者アルバイトはブランドイメージの観点から導入することに反対するだろう。就活生の立場からしたらしっかり企業研究をして内定者アルバイトがあるのならばそれを導入した経緯や過去に参加したOBの話をよく聞いて是非を判断する。内定後にその存在を初めて知らされたとしても、理系院卒のため修士論文に集中しなければならないので参加したほうがいいと思いつつも断らざるを得ない」というのが回答になります。

 

話がイマイチまとまりませんがこう考える人もいるんだな、程度に捉えていただけたら。この辺りの話題は企業側もセンシティブになるので自ら語り始めるのは得策ではないと思います。

 

 

 

【就活生へ】相手を知ること

こんにちは

 

今日の記事は就活生もそうですが、就活生へ就活のアドバイスをしている社会人にも心がけてほしいものです。

 

就活では、企業側も学生側もお互いに相手を知ろうとしています。企業は「この学生はどんな人生を送ってきたのか」「会社に利益を生み出す人材か」こんなことを考えているでしょう。学生は企業研究等を通じ、その企業がどんなことをやっていて、どこに強みがあり、どんな社風なのか知ろうとするでしょう。人それぞれ違いはあれど、相手のことを知りたいという気持ちは誰しも持っているかと思います。

 

今の時代は売り手市場だから学生の方が立場が上、だとか相手の指定した時間にこちらが伺っているのだからこちらがお客様だ、という考えを少しでも持っているとしたら一旦忘れてください。綺麗事になってしまいますが、就活生にとっては相手企業に就職したいという気持ち、企業側にとっては優秀な学生を採用したいという気持ちにおいて立場はあくまで対等なのです。

 

説明会や面接は企業にとっての休日に開催されることもあります。人事はそれが仕事だろう、だとか就活の時期は忙しくて休日出勤していても他で振替休日取っているというだろうとかそういうことではないのです。日本においては特に礼儀だとか、規律を重んじる傾向があります。その良し悪しはさておき、そういう国のそういう企業を志望しようとしている以上、そういう対応が必要になるわけです。(指示代名詞ばかりですみません。)

 

例えば、面接においてよろしくお願いします、ですとか、ありがとうございました、と言わない学生はいないかと思いますが、そこに相手の立場、状況を考えて一言付け加えてみてください。私は面接が休日ならば「お忙しい中、休日にもかかわらず時間を割いていただき〜」だとか、何かしら付け加えるようにしてました。後の記事で詳細に書くつもりですが、はっきり言って学生時代頑張ったことや自己PRで他の就活生と差別化を図るのは難しいです。差をつけるなら志望動機、挨拶、礼儀部分であると思います。あくまで一意見ですが。

 

細かい話になって恐縮なのですが、敬語は気をつけて使用した方がいいです。敬語は分類すると尊敬語、謙譲語、丁寧語(他にもある?)とあります。尊敬語は相手の言動の敬語、謙譲語は自分や身内の言動の敬語、丁寧語はです、ます調の敬語と言えば分かりやすいでしょうか。しかし普通に学生生活を送っていて尊敬語や謙譲語を使用するケースてほとんどないのではないでしょうか。バイトの上司、サークルの先輩、ほとんど丁寧語で事足りるからです。(私も学生時代は尊敬語、謙譲語を使えていた自信はないです。)

 

社会人になると、これらの敬語を使用する場面が同じくらいの割合ででてきます。つまり社会人は敬語の使い分けに慣れているのです。(もちろん全然使えてない人も一定数います。)何が言いたいかと言うと、敬語の誤用(尊敬語と謙譲語の誤った使用)は8割以上の面接官は違和感を覚えるということです。もちろん、「敬語が使えないからコイツは不採用!」とはならないでしょうが、面接官が違和感を抱えたまま面接を進めるのはよくないですし、何より正しい敬語を使うことに越したことはありません。一度や二度であったらその違和感も小さいものでしょうが、自己PR中に終始「私がおっしゃっているのは〜、」なんて話されたら面接官からしたら「あれ?」ってなってしまいます。慣れてない敬語を使うくらいなら普段から使ってるですます調に終始して下さい。(もちろん、ちゃんと使い分けられることがベストです。)

 

 

長くなりそうなので一旦今回の記事はここまで。ここまでは就活生 対 企業(面接官)という観点で書きましたが次回は就活生 対 企業(面接官以外の社員)についてお話できたらと思います。

【就活生へ】情報収集の際に心がけてほしいこと

こんばんは

 

就活といえば企業の情報にせよ、面接のネタにせよ、情報収集がとにかく大事です。特に今の時代はネットも携帯もSNSも発達していてとにかく情報に溢れています。溢れた情報の中から、有意義な情報と記憶に留める必要のない情報とを取捨選択しながら知識を蓄えていくわけです。そんな情報収集ですが、心がけてほしいことがあります。今回はざっくりいうと1つです。

 

「情報を鵜呑みにしないこと」

 

これに尽きます。

 

・テレビ、新聞の内容だから正しいとは限らない

・偏った思想は決断、選択を鈍らせる

・情報を多角的に見ること

 

細分化するとこんな感じでしょうか。(1つじゃないやんというツッコミは禁止)

 

ひとつずつ説明していきます。

・テレビ、新聞の内容だから正しいとは限らない

報道機関の報じる内容だからといって、安易に鵜呑みにするのは禁物です。例えば新聞。私が務める企業はある程度規模が大きく、記事の一面になることもあります。内容をよく読んで見ると、私(含め社内で働く人たち)の認識と、記事の内容に差異があることがあります。当然ですよね、新聞記者の中にも「政治」担当の方や「経済」「スポーツ」担当の方がいるでしょうし、経済の中でも「金融」「商社」等さらに細分化された担当があるでしょう。金融に関する知識を私と新聞記者で比べたら記者の方がおそらく優っているでしょう。しかしこと「私が働く企業」に関する知識で言えば間違いなく私が優っています。何を言いたいかというと、いかに新聞と言えど執筆しているのは人間であり、そのトピックの専門家では無いのです。(専門家に近いかもしれないが)加えて、新聞は記者の取材で書かれたものであり、取材の熱量に左右はれます。足繁く熱心に取材を重ねた記事は情報量の多い良質なものになるでしょうし、そうでないならば表面的なそれこそ企業のプレスリリースを読めばわかるような記事にしかならないでしょう。ここではいかに報道機関の報道した内容といえど、真実には程遠い、ときには間違っている可能性すらあることをまず認識して下さい。

 

・偏った思想は決断、選択を鈍らせる

これは何を言いたいかというと、例えば「この会社は評判が悪い」という情報を盲目的に信じてたとしましょう。でも実はその会社は給料もよく、自分のやりたいことに合致していました。その事実を知るのが実は4年生になってからで、、となると今更対策してても遅いですよね。逆も然りです。評判の良さばかり聞こえていたが入社してから評判とのギャップに苦しむ、なんてこともあります。特に気をつけてほしいのは少ない情報から「ここの企業はこうだ!」と決めつけることは避けてほしいということです。言い換えるならば、できる限りの研究、調査をし情報を集めた上で「自分で」決断をするのが望ましいです。

 

・情報を多角的に見ること

2つ目の項目に通ずるところがありますが、少ない情報からだと物事の一面しか見えず、本質(本質とは?と言われると哲学的になってしまいますが)にたどり着けないことが多いからです。あなたが女性だとします。就労人口はおそらく男性の方が多いので、企業にOB訪問を申し込んだら男性をあてがわれることもあるでしょう。「とてもやりがいがあるし、成果を上げればそれだけ評価されるしおすすめだよ!」と聞きました。しかしいざ入社すると配属された部署は総務でノルマもなくやりがいを感じるような仕事ではなかった、、これはほんの一例ですが、OB訪問をして意見を聞くにしても一人ではなく例えば性別だったり年齢や職種を替えて色んな人の意見を聞いてみましょう。そういった意味では、社員懇談会みたいなものを説明会の後に設けている企業は企業というものを説明会やホームページだけでなく色んな角度から見るようにしてみてください。説明会ではおそらく会社の欠点や悪いところは見えてきません。

 

これでも話したいことの半分も話せてないですが、詳しくは今後の具体的な対策の記事で書きたいと思います。今日はこの辺で。