就活生へ

基本的にはこれから就活を一から始める新大学1,2,3年生向けですが、場面によっては就活が本格化している4年生も役立つかもしれないです。

【就活生へ】目標を明確に

 

よくある自己啓発本みたいなことを書いてしまっていますが、就職活動においては大切なことだと感じています。家庭教師の経験があるので例として挙げます。高校3年になると大学受験を意識することになると思います。おそらくこのとき、大学に関する知識が一切なかったとしたら、まずどのような種類の大学があり、どういったレベルの大学があるか調べるのではないでしょうか?(願書の提出まで大学について一切調べずオープンキャンパスにも行かずひたすら闇雲に勉強、という人は稀でしょう)

この大学オシャレだな、この大学は就職率がいい、この大学だと学びたいことが学べる、志望理由は人それぞれでそれについてとやかく言うつもりはないです。(かくいう私もアクセスの良さから高校、大学を選んだ過去がある)それぞれ秘めた志望理由はあれど、受験をして合格しないとその大学に通えないということは誰しも平等です。そうなると今度は志望する大学で必要な受験科目の話になります。全ての教科で高得点を望めるのであればまた話は別ですが大半の人には得意不得意とあるでしょう。大学によって合格目安と言われる点数があり、その点数を超えるには得意教科でこのくらい取って、不得意教科でこの点数を割らなければ、、のようなシミュレーションをするんじゃないでしょうか。目標(志望大学)の位置(合格最低点、必要教科、レベルetc)を知り、自分(偏差値、得意不得意教科etc)を知り、目標までのシミュレーション(この教科でこの点数を取るetc)をする、こういったプロセスについては多くの人が多かれ少なかれ経験したことがあると思います。しかしこと就職活動になるとこのプロセスのどこかが欠けている学生がこれまた多いように感じています。

 


上の話を就職活動に置き換えて、具体的に話をしていきます。就職活動と大学受験の大きな違いとして、就職活動には明確な合格ラインというものが存在していないことにありまふ。(もちろん合格最低点を公表していない大学もあれば、「経験者、有資格者」等の明確な採用基準を示している企業もある)たいていの企業の採用HPには「自ら目的意識を持ち、社会を変えようという気概のある人物」のような曖昧なことが書かれています。就職活動を始めるとよく聞くフレーズとして「ご縁がなかった」のようなものがありますが、「面接官と全然話が合わなかった」や「面接官とたまたま同郷出身だった」のような運に左右されるようなことも経験するかもしれません。しかし私が学生にいつも言うのは「運に左右されることは多い、しかし運に左右されないことの方が多いのでやれることをやろう」ということです。

 


話が逸れてしまいましたがここでの主題は「目標を明確に」ということです。明確に、と言ってはいるものの、目標とは例えば「NTTドコモに入社する」という具体的なものでも当然構わないし、「東証一部上場企業に就職する」という抽象的なものでも構いません。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、ここで言いたいのは「自分は~という目標に対して今~という対策、行動をとっている」ということを常に忘れずに就職活動に臨んでほしいということです。(よく就活本では就職の軸みたいな言い方をしている)明確な目標があれば対策も立てやすく、面接中にも自信を持って臨むことができると思います。

 


目標を立てるときに目標に対するモチベーションを持つことは大事です。これもなんでも構いません。有名な企業に勤めて高給取りになること、残業が少なくワークライフバランスが充実している企業etc。しかしこれらの所謂本音は大抵の場合面接のときにはウケません。「有名な企業で潰れる心配がないからです。」と聞いて、なんて素直でストレートな意見を持っているんだ、と感じるより先に何を言ってるんだコイツは、となるほうが間違いなく先です。面接を通る(引いては内定をもらい就活を終える)ためにはどうしたら面接を通るかをまず考えることです。

 


目標を立てるときに注意してほしいのは、曖昧な目標を立てると目標に対する対策が立てにくく後々首を締めることになるということです。例えば私は学生時代、金融機関(銀行、証券、投信)に勤めるという目標を立てました。(これでもまだ抽象的であるが)そういう割り切りがあったから、メーカーや商社については一切説明会も参加していなければエントリーすらしていません。有名企業や上場企業という目標を立てると、それだけ対策に時間を割かれるし、1社あたりの研究の濃度も下がります。「とりあえず経験、何事も」経験を否定するつもりは全くないですが、「とりあえず」というつもりで軽い気持ちで50社の面接を受けるのであれば、5社本気で研究をして誰よりもその会社に詳しいという企業の面接を受けるほうが「内定をもらう」という目的には一番近いとのではというのが私見です。